Blueberry, Lavender, Silky
エチオピア西アルシ、ネンセボ地区。朝霧に包まれたこの丘陵地に、やさしいこぶのような山があり、人々はそれを「ゴラ・コン」と呼ぶ。“ゴラ”は山、“コン”はこぶの意味です。このゴラ・コンの山々の標高は1900-2200m。日中の気温は20℃前後、夜は10℃を下回ることもあり、昼夜の寒暖差が大きいことから、コーヒーはゆっくりと熟し、豊かな甘みと香りを蓄えていきます。

生産されたロット「ベデサ・ルサ」は、いわゆる単一農園ではありません。近隣の村から集まる約500の農家が少しずつ持ち寄ったチェリーから作られるロットです。名前の“ベデサ”は、アフリカ南部で“生命の水”を意味する言葉、“ルサ”はこの地域に伝わる民族の言葉で“深く根を張った場所”を意味すると言われています。

このロットはエチオピアのナチュラル特有の挽いた瞬間香る厚みのあるフローラルな甘い香りが素晴らしく、淹れても香りが終始持続します。完熟ブルーベリーやアプリコットのフルーツ感、それらを混ぜたジャムのニュアンスもあり、アフターテイストにはラベンダーのお花の香りが残ります。非常に滑らかなシルクの舌触りも素晴らしく、優雅なひとときをお過ごしいただけます。